Tuesday, February 19, 2008

中米話

以下、社内報より転載

-------------------------
【中米のお話】
あまり人には気づかれませんが、こう見えて私、中米フリークです。暇さえあれば(なくても)、次の中米旅行を夢想しています。この場を借りて、タイプ毎のお勧め旅行先をご紹介します。

A.自然が好き
迷うことなく、コスタリカで決まりでしょう。コスタリカには、自然しかありません。アレナルの活火山から吹き出る溶岩を見ながらの温泉、幻の鳥ケツァールが幻でないサベグレ、テキーラと泳げるカリブ海側ビーチ(お勧めはプエルトビエホ)、世界中のダイバーの憧れるココ島、猿も横切るモンテベルデのキャノピーやラフティング等々、飽きることはありません。ただし、先住民をほぼ根絶してしまったこともあり、料理や、文化や、街にはあまり期待できません。(私はサンホセ近くの大学に半年留学していたのですが、この国には良いとか悪いとかを超えた思い出や感情があります)。

B.遺跡や文化が好き/スペイン語の勉強がしたい
メキシコと迷うところですが、ここはグアテマラをお勧めします。特にスペイン語を勉強したい人は、アンティグア滞在が最高でしょう(個人レッスンが1時間US$1程度)。火山に囲まれたこの街は、植民地時代の街並みと遺跡が非常に美しく、また気候も人も穏やかで、治安も悪くないので、長期滞在や観光の基点に最適です(首都のグアテは行かなくてよいです)。グアテマラには、中米でも最もマヤ文化が色濃く残っています。特にアティトラン湖(美しい!)湖畔の村々で日毎開かれるマーケットは、景色、品揃え、そして熱気が圧巻です。また、世界遺産のティカル遺跡は、巨大なピラミッドが樹海と融合した壮観さに、土下座してしまうかもしれません。料理も◎。

C.馬に乗りたい
ホンデュラスでジャングル馬乗り回しツアー3時間US$10よりどうぞ。川も渡ります。

D.人生を楽しみたい
となるとやはりメキシコでしょう(正確には中米ではないですが…)。飲んで、踊って、おしゃべりして、昼寝して、ちょっと働いて、食べて、飲む。メキシコ人が死なないのも納得です。世界最大の都市、メキシコシティには、中心部の小奇麗な街並みとオフィスビルから、周辺部のスラム、南の「フリーダ・カーロ」地区、80円で盛り放題のタコス、20円で乗り放題の地下鉄等、見所は絶えません。しかし何よりも、そこにいる人々がエネルギッシュで、その生きっぷりを見るだけでも元気が出ます(仕事はしないですが…)。また私の昨年訪れたグアナフアトというコロニアルタウンには、美しい夜景あり、身悶えるほどおいしい屋台料理あり、ドンキホーテ美術館あり、かわいい犬もいて、と色々揃っているのですが、何よりも街に「雰囲気」があり、住んでみたいと思わせる街でした。他の街にもそれぞれ独特な魅力があり、「メキシコフリーク」が増え続けているのでしょう。成田からメキシコシティには直行便もあるので、5連休で訪れるのにも最適です。
写真

つらつらと書いてきましたが、まだまだ中米は奥が深く、興味が尽きません(個人的に、次回はカリブ諸国を狙っています)。貧困や格差、犯罪、過去の傷跡(植民地や戦争、独裁、内戦)等、暗い側面も濃く残りますが、それを受け入れて輝く中米の国々を、機会がありましたら訪れてみてはいかがでしょうか。