Sunday, May 31, 2020

ここのところ

コロナの影響で、っていうのがそもそも気に入らないけど、リモートワークの可能性が広がったり、都会だと感染症のリスクが高いからって、田舎暮らしの人気が微妙に高まっているらしい。
もちろん、今まで嫌々仕事のために都会で暮らしていた人が、リモートワークが可能になったから田舎に暮らせるようになったら、それはそれで素晴らしい。でも、そんなに単純な話?
自分は田舎で育って、都会で働いたけど、山が恋しくなって田舎に帰ってきた。幸い、どちらにも面白い仕事もあった。けれど、どちらの方が良いって、簡単に決められることじゃない。もちろん田舎は、空気も野菜も水道水も美味しくて、車通勤や大きいスーパーは楽だし、山や季節の自然の景色も素晴らしい。でも、東京の、気軽に飲み歩けることや、大学の友達、国際空港の近さ、マイナー国料理のレストランや食材なんかは、田舎では手に入らない。それの両方が欲しいって人は、自分以外にも多いんじゃないかな。
だから、これからは、都会から田舎への一方的な回帰ではなくて、個々人が自分が本当に欲するものが何かを見極めるスキルが必要になるんじゃないかって、モヤモヤと思っている。選択肢が増えることは、一般的には幸福につながるのかもしれないけど、そこには自己責任の範囲が広がっていく。昔なら、慣習に従っただけだから幸も不幸も自分の責任じゃなかったのに、今は自分で選んだことだから全て自分の責任。田舎だろうが都会だろうが、個人が何を選んで何を選ばなくて、幸せになろうが不幸になろうが。I don’t think people in this freaking peaceful country are so aware that they are facing that much of a responsibility to decide whatever they are to decide. no.