Thursday, July 26, 2012

皮のソファーを語れるか

Monday, July 23, 2012

原田マハ「楽園のカンヴァス」

久しぶりに,超弩級(?)のエンターテイメント小説を読んだ。アートミステリー,とのことだけど,特にアートが好きでなくても(that's not me though),特にミステリーが好きでなくても(that's me unfortunately),十分楽しめます。

書評は例のごとくamazonに任せるとして,個人的な話。ルソー作品は,「蛇女」と,「ジプシー女」と,今回の作品テーマである「夢」を実際に見たことがある,と思う。特にオルセーで見た「蛇女」は強烈な印象が残っている。ルソーの評価が確立されたのはここ40年くらいらしいのだけど,この小説にも出てくるとおり,当時から彼の絵や,そもそも世間的に全く評価されていない画家の絵に,強烈に引きつけられる人はいたのだろうな。

(ここで「真善美の普遍性」に思いが飛んでしまいそうなのを抑えつつ)

しかし,普通に本は読んでいる方だと思うけれど,ここまで熱中して読んでしまったのは,3年ぶりぐらいかもしれない。「水の家族」「マシアス・ギリの失脚」「むかしのはなし」「オリガ・モリソヴナの反語法」(「王妃の離婚」「邂逅の森」「沈黙博物館」「村田エフェンディ滞土録」「楽昌珠」)という自分の特A小説リストに久しぶりの追加。嬉しい。

-----
ちなみにこの前に水村美苗「新聞小説」を読んだ。普通に面白かったけど,歯切れが悪いというか,理解しきれないところがあるというか,客観的に見たら恵まれているけど不満だらけの中年女性の日記を読まされている感じというか…。嫌いではないのだけど。

Sunday, July 22, 2012

good and bad of knowing

"Knowing better" is usually a bad thing. "Knowing worse", can be a bad thing.

Saturday, July 21, 2012

本当に人は見かけによらない。

「みせかけの友だちを100人得ることよりも、たとえ、たっと自分ひとりでも満ち足りた時間を持てることのほうが、大人になるプロセスにおいては100倍も大切なことです。」

「自分を大切にするためには、他人の存在を尊重することが必要条件なのです。他人とちゃんとした関係を結ぶためには、また、自分を大切に扱えていることが前提条件なのです。」

「責任を持つこと。自分自身にプライドを持つこと。この二つは切っても切り離せないことであり、どちらかが欠けると、どちらかが成立しなくなります。ナイフとフォークのセットのように、両手に『責任』と『プライド』を持つことで、あなたは、あなたの人生に切り込んでいけるのです。」

「インディペンデントの快感は、何ものからも自由であることの心地よさです。しかし、この快感と、誰かと、何かをシェアする喜びは、矛盾せず両立させることができるものなのです。」

酔狂で叶恭子「知のジュエリー12か月」を読んでみたら、これが意外と良かった。セックスや孤独、整形、家族など、話しずらいこともまともに書かれているので、中学生には良いと思う。(文字数は極端に少ないので、定価で買うのはお勧めしないけれど。)

Sunday, July 08, 2012

海外の食生活(妄想)

もしも海外に暮らすなら、と考える。

食生活において、絶対に必要なものはなんだろう。鰹節、しょうゆ、かりんとう、お米だろうと思う。お米はイタリア米でもタイ米でもカリフォルニア米でもよいので、多分日本から輸入しなくても大丈夫だろうけど、他の3つはかなり怪しい。

イギリスにいたときは、お米(イタリア米)としょうゆは幸いスーパーにあったので、鰹節とかりんとうだけは親に頼んで日本から輸入した。あと、ゆかり(シソ)と海苔も助かった。適当な野菜炒めをご飯に乗せて、その上に海苔を散らすだけで、一気に和食(丼)になる。余ったら、しょうゆと酒(ウォッカで代用可)と砂糖で煮れば海苔佃煮になる。でもこの二つは、なくても多分生きていける。

あとは、日本食と関係ないけど、セロリと何らかのキノコは欲しい。トマトと玉ねぎと生姜はここに記載するまでもなく、あるでしょうという前提なのだけど、甘いだろうか。トマトと玉ねぎと生姜が入手できない国ってある?

セロリは暑い国では難しいかな。イギリスには普通に売っていて助かった。セロリまじ万能野菜、愛しています。

そばも食べたいけれど、それはさすがに贅沢でしょう。イギリスでは、全粒粉のスパゲッティが売っていて、これが意外とそばに似ていておいしかった。それもまた、難しいかな。