Saturday, September 24, 2011

クーリエジャポンのソーシャルビジネス特集 とkiva

ちなみに今月号のクーリエは、いわゆるソーシャルビジネス特集だったんだけど、開発・国際協力分野の勉強をしていた身としては「これはないだろ」というのもポツポツまじっていたので、かなり不満足。

具体的には、P.34の話(アフガンでの自然エネルギービジネス)の後半は「現地のニーズ」を完全に無視している。好意的に書かれた記事のはずなのに、文章のあちらこちらで「ああ、この人現地では『わけわからん価値観を押し付ける西洋人』として見られているんだろうなあ」と思ってしまう要素が多々ある。

それからP.33の「シリアルバー」の話、そしてP.43の「義憤に駆られるマギー・ドイン」の話は、どれも継続性(サステナビリティー)に欠けるし、長期的に見たら援助依存を生み出して悪影響があるように思う。いわゆる「魚の釣り方を教えずに魚を与える」ということですね。

P.26の「チャリティー・フィクサー」の話は、マドンナのマラウィ計画の大失敗を先月号で報じたのに、もはや冗談だと思う。「セレブを正しい社会貢献へと導く」とタイトルがついているけど、書かれている内容に具体的な援助の内容や効果が書かれていないし、そのトピックや、「フィクサー」のバックグラウンドを見ると、どうも「マスコミ受けの良い援助方法をセレブに指南している」だけにしか見えない。まあ、儲かっているようで良いんじゃないでしょうか。

しかし、P.33の「保険の話」、P.34の「ごみの話」、P.41の「ナプキンの話」、そしてP.45の「途上国ビジネス投資:Kivaの話」は面白いと思う。特にKivaは、丁度自分が投資の勉強を始めたことも相まって、非常に興味がわいた。クレジットカードで社会投資ができるというので、早速やってみようかな。

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その1時間後、無事kivaで3件に投資してみた。なぜかfacebookのプロフィールとリンクできて、登録が超簡単だった(しかし、住所も電話番号も入力しなくて良いのは変な感じだ)。募金だったらちょっとできないなあ、という額だけど、かなりの確率で返済される(これまでの平均返済率は98.86%)らしいから、気が大きくなってしまったかもしれない。今後も継続的にやってみます。何かあればそれはまた報告します、たぶん。