Wednesday, November 21, 2007

down with books and defense

Desktop Tower Defenseのせいで何も出来ない2週間…。

・読んだ本
薬指の標本 by 小川洋子
今一番安心して読める作家、ヨーコ。「沈黙博物館」とストーリーは少しかぶっているけれど、質感が違う。良いです。

きんぎょの夢 by 向田邦子
ちょっと古いかと思ったけど、全く楽しんで読めたぞクニコ。ストーリーは味わい深いし、文章も上手いんだけど、何よりプロットが素晴らしい。特に最後の話(二人の母親の話)は泣けます。良いです。

マシアス・ギリの失脚 by 池澤夏樹
今回の一押し。長いし分厚いしイケッキーだし、かなり読み始めるのに気が進まなかったんだけど、どっぷりとのめり込んでしまった。一週間、自分はナビダード島民でした。終わってしまうのが勿体ないからページをめくりたくないんだけど、指が止まらない、久し振りにそんな経験をした。個人的にはアンジェリーナが好き。素晴らしいです。

偶然の祝福 by 小川洋子
そしてまたヨーコ。作者を思わせる主人公の異色作。中身は目の前に霧がかかるような世界が良いのだけど、表紙とタイトルが気に入らない。電車で読むのがこっぱずかしい。