Tuesday, October 10, 2006

体罰に関する私見

今日テレビを見ていたら、「体罰はOKか」という議論をしていた。ま、それは良くある話。

で、そこに、パネルとして教育関係者10人と、芸能人(「評論家」も)10人くらいがいたんだけど、何とどちらも過半数が「体罰OK」って言っていた。

えええええええええっ?!

物凄いショックなんですが。

教師の一人が「体罰は学校教育法で禁止されているが何たらかんたら…」って言ってたけど、違うでしょ、そもそも刑法で禁止されているんだよ!! 体罰が犯すのは暴行罪、もしくは傷害罪だ。暴力は警察力(と正当防衛等)に限定される、というのは法治国家の大前提だ。「教師だから」「生徒のためになるならば」という理由で暴力がOKと考える人は何かおかしいんじゃないか。良く、「アメリカでは体罰などしようものなら通報される」って話があるけど、それは日本でも同じ。番組で「OK」とした人たちは、それだけ重要かつ深刻な意見表明を、全国ネットで顔つきでしたことに気が付いているのだろうか。現在進行形で「たまにはしている」と言った教師なんて、これから告訴されてもおかしくないんじゃ…。

ネットで調べたところ、「良い体罰」はOKとされるべき、という論調が多いようだけど、そんなものはない。生徒の規範を示すべき教師が、身をもって法律違反を正当化してどうするの? 生徒が万引きしても、指導出来ないぞ~~。

自分は、小学一年から五年まで、三人の担任に当たったけど、全員が体罰を当然のようにしていた。それがあまりに「当然のよう」だったから、おかしいとも思わなかった。あぁ、先生の意に沿わないことをすると、殴られたり、耳で持ち上げられたり、バットの上に正座させられたりするんだな、と。だから、六年生の時に初めて、体罰を全くしない先生に当たったときはとても拍子抜けした。でもその教室が学級崩壊するわけでもなく、ようやく「あれはおかしかったんだ」と思うようになった。

もちろん、体罰で学級を収められる教師もいるだろう。でもそれはあくまでその教師の力不足。もうその時点で負けだ。「いえ、こうするしかなかったんです」って言うだろうけど、技術と度量でどうにでもなるよ。

体罰する担任の下、学級崩壊したこともあったしね

しかし、英語教育や学級崩壊、学力低下等、教育に関する議論は本当に熱くなるし、噛み合わないね。絶対に全員が経験しながら、かつその経験が皆違うんだからしょうがないか。

ちなみに自分が一番すべきだと思うのは、週休二日制の廃止だけど、どうでしょう。教師が反対しそうだけど(笑)