Wednesday, July 16, 2008

peace or justice, or I'm going back to bed

days oldだけど、国際刑事裁判所(ICC)が、スーダンの現職大統領に逮捕状を請求したという話。国連職員の退避は一昨日あたりから始まっていたけど、今日になって、新たにナイジェリア人のPKO兵士が射殺されたらしい(先週7人)。

で、当然のように、Peace or Justice(or Democracy)の話になっている、いつものごとく。びーびーしー

この逮捕状請求に、大統領自らが応じるわけは無いんだし、他国が踏み込んで逮捕することも無い。捕まるわけが無い。そもそもこの事態自体が、「(イスラム教嫌いの)西側が、イスラム政権への抵抗派を贔屓している」、と西側以外からは見られている(当然スーダン政府も含めて)。NGOだけじゃなくて、BBCとかも、明らかに中立でない。そんな状況の中で、西側中心の「国際社会」に「正当な批判」をされて、反発しないわけが無い。

Peace or Justice or Democracyは、どれかを選べるものではない、もちろん。ただ、過去事例で言うと、順番的にPeaceを先に重視したほうが、復興経緯はスムーズに進んでいる例が多い。(イラクやアフガンの現在のMessは、そもそもブッシュ大王政権がPeace=StabilityよりもDemocracyを重視したのが直接の原因だし⇒利権のことは置いておいて)。大まかに言って、①Ceasefire=Political Settlement ②Demilitarization(DDR) ③Democracy ④Governance(含Jusitice=Rule of Law) ⑤Development(含Economic Recovery)と進むのが、妥当なところでしょう。それを、①も終わってないのに④にすっ飛んで、うまくいくのかな~~??

複雑な状況ではあるけれど、とりあえず今回のICCの決定は、長期的に見て害が多いし、時期尚早だと思う。国連や各国外交チームにとっては、本当にいい迷惑だろう。

ただ、当地の住民にとっての影響はいまいち分からない。
・PKOが縮小するのはマイナス
・武力勢力が訴追を恐れて攻撃を緩めるのはプラス
といったところか。でも、どちらも実際に起こるかはかなり不明。

良く分からないから寝ます。