Saturday, March 13, 2010

父親の話

会社で働くようになって、同僚や取引先でまあ色々な中年以上の男性と接する機会が増えた。それで最近、自分の父親はすごくキチンとしてるなあ、としばしば思うようになった。いやむしろ、自分が昔の父親の歳に近づいたのが大きいか。

うちの父親は、それはすごくキチンとしている。潔癖、というか整理魔に近い。父親の本棚とか、物入れとか、焼き魚の食べ方とか、それはそれは1ミリの狂いも無くきっちり整理されている。基本的にお客さんが来るときだけ片付ける(=裏はぐちゃぐちゃ)な自分とは大違い。

かといって他人に厳しいわけではなく、家族サービスもしていたほうだと思うし(1ヶ月キャンプしながら北海道一周とか、今思えば凄いと思う)、酔っ払えば面白い。ダブルスタンダードは絶対しない。仕事も熱心で、関連の勉強は今でも続けているみたい。理系だけど、社会やら経済には詳しいし、英語もできる。昔は陸上とサッカーの選手で、今も毎週泳いでノンメタボ。ドラ息子が海外留学したいって言えば援助してくれるし、祖母の面倒もかなり見ている(跡継ぎなのに実家を出たという負い目があるのかも)。

しかも最近は、第六感みたいなのが発達してきたらしい(笑)。なんとなく、次に何が起こるかわかるんだって。つまるところの「経験知」とか「暗黙知」とか「適応性無意識」とか呼ばれるものだと思うけど。株価予測が当たり過ぎて怖いとか言ってる(しかしさすがに去年は損したらしい)。

さて、読んでる人は分かると思うけど、上の人と自分の違いはいったいどういうことだろうか! だらしない、自分に甘い、他人に厳しい、魚を食べるとぐちゃぐちゃ、理数に疎い、忘れっぽい。あえて父親より優れてると自信が持てるのは、料理の腕くらい(まあ一般普通レベルだけど)。前までは、自分が子供だから、若いからと誤魔化せたけど、最近やばい気がしてきた。父親に、なれない。ゆとり教育のせいだ! 豊かさのせいだ! とは言わないけど、どうしたものかとひしひし感じるここ最近 (父いわく 「ずぼらな母親に似たのだろう」 母「ひどい!」 ←多分そう。姉はしっかりしているし ←あ、また人のせいにしちゃった)。

とまあ、思うところは色々あるけれど、何はともあれ父親に感謝したいなあ。誕生日忘れてごめん。