Saturday, August 04, 2007

継続逃避 (また本だ)

忘れる前に今週読んだ本。未だに現実逃避です。

「ジョボビッチもロドリゲスも女優の名前」 澤井健
この人の「イオナ」っていうマンガが大好きだったから読んでみた。確かに自分と趣味が似ているなぁと思う記述がたくさんあったし、毒も丁度良かったけど、ちょっと内容が古い(3-4年前)すぎたな。出たときに読めば良かった。

「マドンナ」 奥田英朗
中間管理職って…大変だなぁ。 それだけ。

「夜の鳥」 トールモー・ハーゲン
児童向け。でも、小学生の父が鬱になってしまう、というダークな話。さすがノルウェー、鬱の国。途中でだるくなりました。

「反社会学の不埒な研究報告」 パオロ・マッツァリーノ
前作に増しておもろい!! 以下引用

「経済理論による説明で個々の人間の生き方を断罪すること自体、避けなければいけません。なのに現実には、一部の学者およびマスコミは人を裁くための道具として経済学を堂々と使ってしまいます。少子化やニートやパラサイトシングルがGDPを押し下げるなんてのは、社会学者が上げたトスを経済学者がアタックした見事な連係プレーで、その華麗さにマスコミは魅了され声援を送ります。学者、チャチャチャ」(P.67)

「社会学には、フリーライダー理論というのがあります。名前だけ聞くと、個人営業の正義の味方みたいな印象を受けますが、この理論を唱える社会学者達にとっては憎き敵役です。どういうことかといいますと、要は「ただ乗り」、社会の便益を利用しながら、それに見合った費用負担をしていない人を指します。近年の代表的な使用例はこうです。

『こどもを産み育てることで、その子が将来年金を納めて老人を社会的に養うことになる。つまり、こどもを産まない者は、子育ての費用を負担しないくせに、他人のこどもの保険料で老後の面倒を見てもらう、ずうずうしいフリーライダーである。我々の使命は、こどもを産まないフリーライダーを抹殺することだ!』
『イー!』(←戦闘員の声)」(P.176)

あはははは。上手いナー。ということで今週の一冊は戦闘員でした。