Saturday, April 26, 2014

何者

朝井リョウの「何者」を旅先で読了。

お、おもしろかった!
ともかく、起承転結の転が見事。プルプル震えてしまった。起承の時点で、妙な違和感があったんだけど、それを見事に爆発させた。

話の根底は、「桐島部活」と同じだなと思う。それを言葉にすると誠に陳腐だけど、つまり、カッコつけずに頑張ったものこそ輝ける、ということか。その表現の仕方が上手い。情景描写が思わせぶりなところは鼻につくけど、登場人物の言葉遣いが自然なのは、同年代だから、というレベルを超えていると思う。

しかし、これを読んだ後は、SNSの発信がしにくいなあ。別に発信なんてしなくても良いのだけど、自分は、綺麗だったり、面白かったものは共有したい気持ちがある。でもそれを嫌味なく、自然にすることの難しさよ。