Friday, May 27, 2011

マフィアの遊び方

コスタリカ時代に,ドイツ人の講師から教えてもらったパーティーゲーム(?)の「Mafia」。すごく面白いんだけど,インターネット上に(英語でも)全然情報がないので,ルールの備忘録。必要な人数が多いのだけが難点。

<必要な物>
人数:8人以上(ベストは10人位)
紙切れとペン(くじ引き用)

<遊び方>
①以下の通り,くじ引きで役割を決める。なお,「司会」はゲームのルールを熟知している人だけ可能なので,場合によってはくじ引きの前に決める。各人の役割は,この時点では(司会以外)絶対に他人にばれないようにする。
・司会×1
・マフィア×3
・警察×1
・医者×1
・市民×2以上→残りの人たち
※なお,警察と医者も,基本的に「市民」です。

ここからは司会の台詞にのっとって説明します。
②「○○町に夜が訪れました。全員目を閉じてください。」
(全員目をつむったことを確認する)

「マフィアの皆さん,目を開けてください。声は出してはいけません。」
(マフィアが目を開けて,お互いを確認する)
「多数決で,殺したい市民を選んでください」
(指さしで,殺したい市民を選んでもらう)
「ありがとうございます。目を閉じてください」

「次に警察官,目を開けてください」
「マフィアじゃないかと疑う人を一人,指で指してください」
(警察官は指で一人差し,その人がマフィアなら頷き,市民なら首を横に振る)
「ありがとうございます。目を閉じてください」

「最後に医者,目を開けてください。助けたいと思う人を一人,指さしてください。自分でもかまいません」。
(司会は,指さされた人を覚えておく)
「ありがとうございます。目を閉じてください」


③「○○町に朝がきました。皆さん目を開けてください」
※マフィアが選んだ市民を,医者が指さしていた(守っていた)場合→
「昨夜,マフィアが市民を一人狙撃しましたが,医者に守られていたため無事でした」
(狙われた人の名前は言わない)

※マフィアが選んだ市民(○○さん)を,医者が指さしていなかった場合→
「昨夜,マフィアが○○さんを狙撃し,残念ながら亡くなりました」
(医者や警察官が殺された場合は,それも言及する)
「○○さんは,一言もしゃべらずに墓場(観客席)に移動してください。ゲームが終わるまで,しゃべらないでください。ただし,夜になっても目を閉じる必要はありません」

④「さて,ここまでの経緯から,誰がマフィアか議論して決めてください。多数決で,最も票を集めた人を処刑します」
(侃々諤々と議論してもらう。)

以下は議論のヒント(言っても言わなくてもOK)
・夜の間の物音や,誰が誰を非難しているかに注意しましょう。
・マフィアは,お互い協力して保身しましょう。ただ,場合によっては生け贄を差し出すのも作戦です(マフィアを処刑した場合,その人を糾弾した人はマフィアと見なされにくい)
・警察官や医者は,自分の身分をばらしても良いです。ただ,そうすると狙われやすくなります。また,それが「フェイク」の可能性もあります。

(3~5分後,議論を適当なところで打ち切って)
「ではそろそろ多数決をとります。市民の総意として,処刑すべきマフィアだと思う人に手を挙げてください」
(候補者は,議論の流れから3人程度に絞っておき,多数決をとる)
(多数決で決まらない場合や膠着した場合は,再度議論してもらう。司会は,多数決が決まるように議論を誘導する)

「かしこまりました,では,○○さんを処刑します。○○さん,墓場に移動してください。しゃべっちゃだめよ」

⑤※マフィアを処刑した場合
「○○町の皆さんは,見事にマフィアを処刑しました」

※市民・医者・警察官を処刑した場合
「○○町の皆さんは,残念ながら市民or医者or警察官を処刑してしまいました」

⑥ ②~⑤を繰り返して,最終的に市民がマフィアを駆逐したら市民の勝ち。マフィアが最後に生き残ればマフィアの勝ち。市民の人数がマフィアの人数を下回った時点で,マフィアの勝ちでゲーム終了。

※夜に医者一人,マフィア一人になった場合は,自動的にマフィアを勝ちとする。
※朝に市民一人,マフィア一人になった場合は,自動的にマフィアを勝ちとする。

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早く死んでしまうと残念だけど,人々の騙し合いを見るのも楽しいよ。基本的に,あまり議論に積極的に参加しない方が,生き残る可能性は高い。けど,勝つためには議論をリードする必要もある。そこのバランスが面白い,と思う。